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冬の塗装の危険

3月某日。

友人が、販売予定のセローを5月までに欲しい!とせっついてくるので、午前中から塗装をしていました。

その日は天気も良く、気分良く作業を進めていたのですが、まさかあんな事が起こるとは。。

何が起きたの?

結論から言いますと、缶スプレーの缶が爆発しました。。

長年愛用していた、IHのクッキングヒーターは木っ端微塵。。

長年愛用していた鍋も、底がぐにゃぐにゃになっていました。

中身の塗料がそこら中に飛び散って、まるで地獄絵図でした。

まだ、窓ガラスが割れなかったのが、不幸中の幸いです。

今回爆発したのは、ミッチャクロンという、透明の塗料だったのですが、これが黒い塗料だったら、さらにエグイ事になっていたでしょう。

なんでそんな事になったの?

まだ朝は気温も低く、缶スプレーで塗装するには、缶を温めて内圧を高めないと、ムラになってしまいます。

いつもであれば、沸騰させた鍋に缶を入れて、温まった所で塗装するのですが、その日は横着をしてしまいました。。

お湯が沸騰するのを待てず、火にかけた鍋に缶スプレーを入れて、その場を離れてしまったのです。

外で作業をしていたところ、「ボンッッ」という音と衝撃波を感じて、全てを悟りました。

飛び散った塗料はなかなか取れず、原状回復させるのに丸2日かかりました。

缶スプレーの威力

まずはこちらをご覧ください。

この綺麗に空いた丸い穴。

丁度IHのクッキングヒーターの真上にあります。

そうです。缶スプレーが貫通した穴です。

最初綺麗すぎて元々空いてたのかと思いました(笑)

キッチンに残っていたのは、缶スプレーの底の金属片だけで、本体は今でもこの穴を通ったどこかにあります。

これが人間に当たったらと思うとぞっとしますね。。

マジで気を付けましょう

基本的に私は、塗装する際、2液ウレタンという塗料を使うのですが、最近は塗料も進化していて、マットブラックであれば、缶スプレーでもウレタン塗装並みに綺麗に仕上がります。

ただ缶スプレーでの塗装の方が、ウレタン塗装よりも綺麗に仕上げるのが難しいです。

缶スプレーの一番難しい所は、空気圧を調整できない所にあります。

ウレタン塗装であれば、コンプレッサーを使うので、空気圧の調整は簡単に出来ます。

缶スプレーの場合は、缶の中の圧縮空気が全てなので、外気温によって全然変わります。

そこで缶を温めるという作業が有効になる訳ですが、缶の中の空気をさらに膨張させるので、ある一定の圧力を超えると破裂します。

経験上、沸騰させた鍋を火から外して、浸しておく分には破裂する事はありませんでした。(本来は60度程度がいいと思われます)

今回の一件は私のただの横着が原因ですが、そういう原理で缶は破裂すると知っておけば同じ過ちを犯す事はなくなるのではないでしょうか。

塗装する際は、マジでみなさん、気を付けましょうね!

 

 

(こんな事になるのは自分ぐらいだと思いますが。。)

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